和裁と就職活動
和裁と就職活動
表題に「和裁と就職活動」とありますが、このページでは和裁に関する就職先を斡旋したり、就職活動のノウハウを伝えるものでもありません。
また、和裁に関する学校などに在籍中の学生に対してのものでもありません。
(そのような学生は学校内での就職ガイダンス等でしっかり修得できます。)
このサイトでは和裁未経験者で和服縫製所(和裁所)へ就職を希望する方々のために、その現状や考え方についてちょっとしたアドバイスになればと思いこのページを設けました。
社員として受け入れる和裁所の現状
和裁未経験者はまず和裁の技術を習得しなければなりませんが、全くの初心者でも社員として就職できる和裁所はあります。
しかしその数は現在減少し続け、自分の環境に即した和裁所を見つけることは困難になっています。
和裁所の立場からみると、全国的に和裁業界が低迷いしている昨今、和裁未経験者を指導しながら雇用関係を結ぶのは経済的に難しくなっています。
まずはハローワークへ
まずは最寄りのハローワークへ行き、求人を出している和裁所があるか調べてみてください。
そこで求人を出している和裁所があり、しかも自分が求めている希望と合っていればそこで解決ですが、そもそも雇用関係を結んでいる和裁所は少ないうえに、ましてや求人を出しているところとなるとかなり見つかる可能性は少なくなります。
次の手段としては自力でインターネットなどを使って就職できる和裁所を探すことになるわけですが、それでも自分の環境に即したところが見つかる可能性が高いとは言えません。
就職という概念の改め
このような状況の中、少し考え方を改めてみてください。
和裁未経験者が和裁をはじめる場合、まずは技術を身につけることを最優先に考えることが賢明ではないでしょうか。
単に雇用形態や社会保障を中心に考えるのではなく、
・すばらしい指導者がいて
・確固たる技術を学べ
・育成の実績、経験が豊富で
・自分の雰囲気にあった
そのような和裁所を探すことが将来的にみてよりよい選択だと思います。
社員として入社でき、安定した給与で社会保障もしっかりしていて、しかも一から和裁を学べ、自分の希望に即した和裁所が身近にあればそれに越したことはありませんが、これまで述べてきたように、それはなかなか難しいケースとなっています。
雇用形態ではなくても素晴らしい和裁所はたくさんあります。
まずは技術をしっかり身につけることを考え、就職という概念を一度取り外し、確固たる技術を学べる和裁所を選択することが大切ではないでしょうか。