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和裁士になるには

和裁技術者になるためには~必要とされる知識・スキル~

「和裁技術者になるためには?」

自分が和裁技術者と思えばその時点で和裁技術者です。

何の資格も要りません。

しかし、確かな技術がなければ、

・デパートや呉服店などと契約を結べない
・個人の顧客が付かない
・指導者として技術を伝えられない

など、仕事として成り立ちません。

どのような職種にも共通していますが、和裁で仕事をする際、最も大切なことは「信頼」です。信頼関係が良ければ、契約も結びやすくなり、個人の顧客も付き、指導者として生徒も付いてきます。

その信頼関係を得るために必要なことが「確かな技術と知識」となります。

この章では、和裁技術者になるための必要な技術と知識をご紹介します。

和裁技術者が必要な技術

和裁技術

  • 基礎技術
    • 運針 糸こき コテかけ 
  • 縫い方
    • 本縫い  半返し縫い  本返し縫い  巻き縫い  かがり縫い
  • 糸の留め方
    • 玉留め  返し留め  すくい留め  結び留め  かんぬき留め
  • 縫い合わせ方
    • 合わせ縫い  重ね縫い  二度縫い  袋縫い  縫目隠し  割縫い  突き合わせ縫い
  • 糸のつぎ方、結び方
    • 留め結び  こま結び  機結び  重ねつぎ  重ねぐけ
  • くけ方
    • 耳ぐけ  折りぐけ  本ぐけ  まつりぐけ  よりぐけ  千鳥ぐけ
  • しつけ
    • 一目落し  二目落し  三目落し  縫いびつけ(ぐしびつけ) かくしびつけ

日本和裁士会「新版 和服裁縫 上巻」 参照

縫製前

 採寸、寸法の割り出し
 倹反 倹尺 要尺 見積り
 地のし
 柄合せ
 裁断
 へらつけ(標付け)

縫製(以下の仕立て)

 襦袢類 肌襦袢 半襦袢 長襦袢 等
 着物(長着)類 小紋 附け下げ 訪問着 留袖 等
 羽織 女性用羽織 男性用羽織 子供物羽織 等
 コート類 道行 道中着 雨コート 等
 子供物 一つ身~四つ身 等
 袴 行燈袴 マチ付袴 等
 帯 丸帯 袋帯 名古屋帯 ※帯も手掛ける場合

以上が和裁技術者に必要とされる技術ですが、やはり基本が大切となります。

特に和裁の場合は、「運針」です。

そして、どのような仕事を任されても対応できるように、様々な和服の種類を着やすくきれいに仕立てられる技術が必要となります。




和裁技術者が必要な知識

  • 和服全般についての知識
    • 種類 用途 各部名称 服飾史 寸法 など
  • 材料・加工についての知識
    • 繊維 織物 染色 糸 しみ抜き 洗い張り 産地 など
  • 柄・色についての知識
    • 文様 模様 色彩 紋
  • 器具についての知識
    • 安全衛生 和裁用具 機械器具(アイロン、ミシン等) など
  • その他
    • 管理法(手入れ、保存)
    • 指導法(指導者の場合)
  • 着付け全般

以上が和裁技術者に必要とされる知識ですが、

「こんなに勉強するの!」

と思われた方もいらっしゃるかと思います。

でも安心してください。

知識については少しずつ習得していけばいいですし、自然と身に付くこともたくさんあります。


 
はじめに書きましたが、和裁技術者になることはある程度の技術と知識があれば誰でもなれます。

しかし、いい腕がない和裁技術者は取引先から見放され、お客様も付きません。

成功するための第一条件は高い技術を身に付け、信頼を勝ち取ることから始まります。


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